内と外のストーリー 〜 H-House
積み重なった箱の底面も、外壁と同じように木の板を張っています。
その板張りの底面はそのまま部屋の中へと入っていき、板張りの天井になります。
その板張りの天井から一段高くなった天井部分全体が、部屋を照らす照明にもなっています。
ちょうど、木の箱の底を刳り貫いたら明るい部分が出てきたといったような感じ。
そして同じように、室内の床はそのまま外部へと延長されて、木の箱のズレを利用した軒下のテラスになっています。
家の中と外は全く別ものというのではなく、ここでは建築の内と外は互いに関連し合って、同じストーリーに貫かれています。
縁側のヒント